入社2,3年次フォローアップ研修実施事例<京王グループ>

「入社後2~3年が経過し
不安を抱えがちな社員に
現状を上手く振り返る場を
提供することで
前向きに働く意欲の
 維持・向上を図りたい」

とのご要望を受け、京王グループ11社の2,3年次社員39名を対象に、「入社2,3年次フォローアップ研修」を運営しました。

運営上の工夫は?

これまで内製にて実施されてきた本研修の「各自の業務を振り返る」という中核要素は維持しつつ、京王グループ各社から受講者が集うという機会をより生かすため、「各社の交流機会(チームビルディング)」「初対面でもざっくばらんに過ごせる場づくり」「学術的知見」の要素を重視・強調したプログラムをデザインしました。

具体的にはまず、研修プログラムの軸として、
「経験から学ぶ力」のモデル(「適切な「思い」と「つながり」を大切にし、「挑戦し、振り返り、楽しみながら」仕事をするとき、経験から多くのことを学ぶことができる」)(※1)
の概念を提示し、
「ジョブ・クラフティング」(入社2,3年次社員として与えられた仕事を、自分ならではの「手作り感」が感じられる経験にしていく。仕事の中に「自分」をひと匙(さじ)加える工夫)(※2)
をメッセージの中核として設定しました。

また、
●1グループ5名による話し合いを中心に進める一方、参加者全体が交流できるよう、自己紹介の場を素材として効果的に活用する。
●研修中のリアルな自分自身を振り返るための素材として、チームチャレンジアクティビティに取り組んでもらう機会を提供。10名を1チームとし、自グループ以外のメンバーとの交流要素(チームビルディング)としても活用する。
など、アクティビティを強みとし「職場に ざっくばらんな ひとときを」をコンセプトとするカジュアルプレイス流のこだわりを盛り込みました。

受講者の反応は?

研修後の受講者アンケートでは、満足割合97%(5点満点中4.65点)という高評価を得たほか、以下のような感想・コメントをいただきました。

●普段業務に追われて考えられていない、仕事や自分への向き合い方を改めて考えることができた。
●年次が近い人の意見をきくことで、自分だけの悩みではないと思うことができ、前向きになれた。
●自分が当たっていた壁を乗り越えるためのアイデア、活力を得ることができた。
●他業種の同年代の方と仕事について深掘りする機会がこれまで少なかったため、比較対象となり参考になりました。対話ができ気分転換にもなりました。
能動的に取り組むワークが多く、気付きが多い研修となった。
●1つ前のものと付随して話が進んで行くので、関連して考えられ、分かりやすかった。
共感しやすいように話していただいたため聞きやすかった。
寄り添って話をしていただけたので、聞きやすかったです。

これまで内製で研修を実施してきた株式会社京王ビジネスサポートの皆さまからの
フィードバックは?


「受講者の気づきや本質的課題を
 深掘りしていくスタイルが印象的」

今回初めて当社研修を導入いただいた株式会社京王ビジネスサポートの事務局の皆さまからは、

「受講アンケートを見ても、非常に高い評価です。」
教える側(講師)と教えらえる側(受講者)の間に壁を感じない運営。受講アンケートのコメントの中に「寄り添う」「共感」という表現が多く見られた点も新鮮でした。」
「随所に工夫があり、受講者が入り込んでいたし、自分事として捉えていました。」
「受講者のコメントを講師が問いで返すことで、受講者の気づきや本質的課題を深掘りしていくスタイルが印象的。さすがプロだなと思いました。」
とのコメントをいただきました。

入社2,3年次の社員を対象にフォローアップ研修を実施することの価値は、若手社員が抱きがちな不安を和らげ、業務への前向きさを維持・発展させることで、受講者のさらなる戦力化・離職防止に寄与することと考えます。

受講者の皆さまが各社にて、目の前の業務を自分ならではの「手作り感」が感じられる経験へと工夫する取り組みを通じて、皆さまが益々の成長を遂げていくことを応援しています。

本研修デザインの参考文献:
※1 松尾睦 「職場が生きる人が育つ『経験学習』入門」 ダイヤモンド社 2011年
※2 高尾義明 「『ジョブ・クラフティング』で始めよう 働きがい改革・自分発!」 日本生産性本部 2021年

【実施概要】
日 程: 2025年1月 1日間 (7時間)
参加者: 39名(京王グループ11社より参加)

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